職業遍歴上、かなりの種類のメカニックグローブを使ったんですが、あまり使用感を書いている所がなさそうなので、今まで使ってきたメカニックグローブの比較というか、レビューというか、インプレを書いてみることにしました。
主に自動車整備で使用した時のインプレになります。
グローブは高いの買っとけば万能というアイテムではないので用途に合った作りのグローブを買わないと作業性が落ちたりグローブの寿命を縮めることになります。
購入の際はお気をつけください。
軍手でもいいときは大人しく軍手使うのもありです。
自分が使ってきたのはSnap-OnかMacToolsで取り扱ってたものが多いです。
そのうち、Snap-Onのグローブは大半がMechanixのOEMだったりするので、
Snap-Onで廃盤になったグローブもMechanixで探すとあったりします。ご参考に。
なるべく通販で手に入るものは検索リンクを作成しましたので値段を調べたい方はご利用ください。(リンクのないものは通販での取り扱いがないか、非売品、絶版、限定品です)
※今後もおそらく買い続けるハメになるので随時更新していきます。
- Snap-on ヘビーデューティー SuperCuff
- Snap-on FJG
- Snap-on ファストフィット テクニシャングローブ
- Snap-on GLOVE900
- Snap-on ワークグローブ(品番不明)
- MECHANIX オリジナル
- Mechanix Wear Original Glove GRIP
- メカニクス M-Pact Fingerless Glove
- Snap-on ウォームグローブ
- 3M コンフォートグリップグローブ
- カバーワーク フレックスライトNBRFT-3400
- ユニワールド ワンダーグリップ
- MAC TOOLS ブラック ニトリルグローブ
- Gloveworks ニトリルグローブ
- 星野商店 ニトリルグローブ
Snap-on ヘビーデューティー SuperCuff
おそらく自分が初めて買ったメカニックグローブ。
人差し指と中指の腹の部分にレザーが貼ってあったり、手のひらまわりにクッションパッドが入っていたりで保護性能はやや高め。よって細かいものを持つのには向かない。
手のひら部分なら熱にもちょっと強い。
インパクトツール使うときにはいいと思う。
親指の付け根周りにハンマーガードがないのが残念。あったらハンマリングも安心だったのに・・・
このころのグローブは縫い目が指側面にあって、ネジの角がすれてそこから切れてくるから実は耐久性はイマイチ。
値段もわりかし高い。バイク用とかが最適解なんじゃなかろうかと思ってしまう。
Snap-on FJG
ちょっと前まであった見ればわかるやっすいやつ。
↑のグローブがあまりにも作業性が悪かったので普段使いとして購入。
平均的なグローブという感じ。タオル生地をつかってあるので涼しそうに見えるがわりとムレる。そして雨の日には水がしみてわりと不快感の高いグローブ。
手のひら全面レザーなのでネジ持った感覚もそこまでダイレクト感はない。
お父さんが休日タイヤ交換する程度ならいいかもしれない。
今では近くのホームセンターに似たようなのが大量にあるのでこれを買う意味とは・・・?
ロゴが入ってるのが唯一の価値
現在は取り扱いがない模様?で入手困難
Snap-on ファストフィット テクニシャングローブ
普段使いとして買ったグローブ。
写真だと見えないけどこのころから手のひら側にレザーをあまり使わなくなって、スエードみたいな生地を使うようになった模様。クッションパッドはないのでインパクト作業向きというわけでもない。もちろんハンマーガードもない。
全体的にソフトな感覚でレザー張りのグローブよりは作業性は高い。
・・・が、指横に縫い目があるせいでそこにネジの角が当たって縫い目から切れる。
レザーを使わなくなった代償で摩耗も早い。
おしゃれで高級な軍手といったポジション。
最終的に朝の床清掃とかの掃除用になりました。
値段はスナップオンのグローブの中では控えめ
Snap-on GLOVE900
↑のグローブの後継として買ったグローブ。
耐久性はテクニシャンと同等。熱にもそこそこ強い。
ロゴ周りがなぜか反射材になっていてキラキラしているが、洗濯をすると1発ではがれる。誰得機能だった。
他のグローブもそうだけど手首のマジックテープの部分がよわくてすぐ効かなくなるので最後は切り取って使用していた・・・がやっぱり指の縫い目から生地が切れて絶命。
多分反射材が不評だったのか最近まったくみない。
Snap-on ワークグローブ(品番不明)
全日本ラリーのメカニックに行くことになって耐久性を無視して急遽購入したグローブ。3セットか4セットくらい一気買いした記憶。
FJGのレザー感をなくしたような感覚で作業性はかなり良かった。
どうも縫いが弱いらしく最期はなぜか小指付け根あたりから糸がほつれ始め、生地が分離して終了
大分安い。
MECHANIX オリジナル
何代目かの普段使い。筆者はこれのSnap-onOEMを購入。
今までの普段使いの総括みたいな性能。そこそこ作業性も保護性能もよく、値段も抑えめ。
ソフト生地なので寿命はやはり短め。
ちょっとした突起で穴が開くこともある。
デザインとカラーバリエーションが非常に豊富なのが魅力。
Mechanix Wear Original Glove GRIP
メカニクスオリジナルの手のひら部分に滑り止め加工を施したグローブ。
水に強そうなヴィジュアルだったので雨の日のタイヤ交換にいいかな?と思ってまたまたOEM品をSnap-Onで購入したもの。
・・・が、フィット感もよろしくなく、作業性もよろしくなく、防水もさしてなく、値段もオリジナルより高いうえに1か月程度でグリップ部分が剥がれ落ちてきてしまった。
さらにちょっと熱いとこに中指背面がふれたらジャージ生地らしくとろけてしまった。
あまりにもイマイチなグローブ。
メカニクス M-Pact Fingerless Glove
とある作業をタイムアタックをするにあたって、ニトリルグローブとセットで使えば指先はニトリルの作業性を確保しつつ、手のひらと手の甲が破れたりするのを防げるのでは?という発想から試しに購入してみたグローブ。
予想通りニトリルが破れる展開は減ったが指切部分の余った生地が物に引っかかったりして結局使いづらいという結果になった。
個人的にはかなり好きだったけど結果が伴わなかった惜しいグローブ。
Snap-on ウォームグローブ
冬場の除雪作業用に購入。
超分厚いので整備作業には全く向かない。
あったかい
多分そこらへんでは出回ってないのでレア度高め。
3M コンフォートグリップグローブ
作業タイムアタック御用足グローブ。
薄手のニット生地にニトリルを薄くしみこませた軍手とニトリルの合いの子みたいなグローブ。アストロとかで手軽に手に入るのも魅力。
ニトリル以上の耐久性を持ちながら少し使ってクセが付いてくるとニトリル(素手)にかなり近い作業性。
グリップ部分の耐久性も意外とあるが、背面がめちゃくちゃ弱いので内装作業のような突起や鋭利なものがある部分の作業で使うとたちまち穴が開く。
オイルが染み込むといくら洗ってもとれなくなる。
ホームセンターとかで似たような格安のグローブが多々あるが3Mのは別格で質がいい。とにかくニトリル部分が柔らかい。
カラフルなちょい安のやつと、ちょっとお高いグレー1色のラインナップがあるが安い方は若干ニトリルが硬め。
カバーワーク フレックスライトNBR
FT-3400
3Mのニトリルグローブの代用として購入。作業タイムアタック御用達2代目。
いたるところのホームセンターで販売しており入手しやすく、3Mのものよりも安い。
天然ゴムのものとニトリルのものがあり、ニトリルのものはオレンジか黄色になる。
3Mグローブよりも薄く、ニット部分から肌色が透けるくらい。かなり素手に近い感覚。
激薄なので突起に非常に弱く、車内の内装や、エンジンルームをいじるときなどに使用すると即背面が破ける。
ボルトナットを持つ感覚はかなり良いので、突起が少なく、油分もない足回りやタイヤ交換などで使用したい。
ユニワールド ワンダーグリップ
整備士引退後の普段使い用としてホームセンターで購入。
3Mやカバーワークのフレックスライトよりも安価で、3Mの安いやつとほぼ同等の厚さで耐久性が高い。
タイヤ交換や足回り整備、庭の手入れなどにも使用。
軍手以上の作業感を確保しつつ、ニトリルよりも手を保護できるので非常に便利。
ニトリル仕様の物はカラーバリエーションも落ち着いたものが多いので個人的には好き。
作業タイムアタックするならフレックスライトの方が向いていると思うので、0.5秒を削る作業向きではない。
MAC TOOLS ブラック ニトリルグローブ
↑の指ぬきグローブと併用するために購入。
耐油性に優れたニトリルグローブ。厚みもそこら辺のニトリルより厚いのでちょっと強い。
わりかしいいお値段するのでケチってパーツクリーナーできれいにしながら使っていたが耐油性はあれどもキシレン(パーツクリーナー)には弱いのでふやけて弱くなって結局破れる。
パウダーフリーなのでPCの組み込み作業とかにも使える(使ってました)
たまに手にはめる序盤で切れちゃったりするのが玉にキズ。
Snap-Onが似たようなのを供給してるが耐久性はこっちのほうが高め(体感)
Gloveworks ニトリルグローブ
Snap-Onから購入。
Macの黒ニトリルの方が強いとかSnap-Onに言ってたらもってきた、めちゃつよニトリルグローブ。
2018年現在だとこれ以上に強いニトリルを買ったことがない。値段もMacのニトリルと同等。
表面がエンボス加工みたいになっておりこれで強度がかなり上がっている様。
自分が購入した時はオレンジとライムグリーンしかなかったがどうやらブラックもあるらしい。ニトリルスキーでいいニトリルが欲しい人にはぜひ使ってみてもらいたい一品。
2018年現在では通販サイトでの一般販売はほとんどしていない模様、フリマアプリで個人在庫してるのが定期的に販売されているのをみかけるのでアプリで探すかSnap-Onのセールスバンを捕まえるしかない
※2021年現在では一部工具販売店やホームセンターなどでも手に入る様です。
星野商店 ニトリルグローブ
整備士を引退し、GloveWorksが手に入りづらい環境になったため近くのホームセンターで購入。実は金額的にはGloveworksやMACの黒ニトリルと大して変わらない。
色が医療従事者っぽいのが気になるが、意外としっかりしており、強度的にはGloveworksと遜色ないレベル。こちらは滑り止めがないのでデコボコが嫌いな人はこっちの方が好きかもしれない。
手首まであるのでカバー率も高め。
やや柔軟性にかけ、タイトなサイズを選ぶと初手で切れたりするので注意。
ホムセングローブとしては高めだが、入手難易度が低く、性能も悪くないのが◎
ネジ持った時のダイレクト感(もちやすさ)なんですが、
素手>ニトリル>ニトリル軍手>ソフトワークグローブ>レザーワークグローブ>インパクトグローブ
といった具合です。
保護性能はだいたいこの逆になるので、参考までにどうぞ。