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整備士くずれの日々徒然

BRZあれこれ~電動ウォーターポンプ化編~

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とある事情でエンジンを降ろすことになったので、ついでに色々やることにしました。

今回はEWP(電動ウォーターポンプ)化について。

結構86BRZ界隈でもEWP化してる人はいるみたいなんですが、ターボ化かつドリフト仕様のBRZでEWP化してる人が見当たらなかったので、もしかしたら似たような事を考えてるけどあまりにもデータがなくてこまってる方や、今後増えるであろう86BRZのドリフトユーザー向けに参考までに記事にしてみました。

 

 

 

さてEWPですが、

最近だと欧州車とかハイブリット車はノーマルでウォーターポンプが電動化されていますし、D1車両なんかにも良く採用されています。

メリットとしては、

・エンジンが止まってても冷却水が回せる

・インペラ回転数が一定にできるからキャビテーションが発生しない、冷却効率がいいのでラジエーター容量をあげなくてもよくなったり、クーリングが早くなる

・エンジンパワーを食わない

 

・・・と、無意味?にエンジン回転を高めに使う+ラジエーターにまともに風があたらないドリ車にはうってつけのアイテムです。

うちのBRZに関しては非力なパワーをもっと大事に使おうという意図もあります。うわさによるとだいたい5~10馬力くらいのロスがなくなるみたいなんですよね。

 

 

 

 CUSCOあたりがBRZの純正WPと交換できるようにした商品を出しているみたいなんですが、ターボ付いたBRZだとちょっと容量がきつそうなポンプっぽいです。OEM元のEWP80というポンプがベースになってます。NAならまあいけそうみたいですけどね。

 

なので自分はDAVIESCRAIGの代理店から汎用のものでCUSCOのよりもワンサイズ上げたEWP115を購入。

色々安いとこを探したんですが、下手に楽天とかつかうよりか代理店からの購入が一番割安でした。興味ある方はリンク張っておきますのでご覧ください。

 

 

さて、現物は・・・

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こんな感じです。樹脂ボディはなんか不安なのでアルミボディのやつにしました。

なんかターボっぽいですね。

付属品はリレーにエレクトロタップになんかのアダプターとホースバンド。

 

 

 

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なるほどわからん。

とりあえず、コントローラー使う場合(別売り)は配線をこんな感じにしてっていうのと、純正のウォーターポンプはメクラにしてそれ用のベルトに張り替えるか、ベルトが調達できないなら中のインペラなくして使ってくれてきな事が書いてある・・・とおもわれます。

 

 

 

 今回はお試しで本体しか買ってないので、電源はバッ直からのACCもしくはIG電源でのリレー駆動と、

エンジンおろしてからの工数を減らしたいので新規にWPを買って、それをメクラ用に加工して使用します。

 

 

 

 

 

 

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というわけで楽天あたりに転がってるメクラ用の新品を用意しました。

早速ですが犠牲になってもらいます。

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インペラをなくして、

 

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なるべくコンパクトにしたいのでプーリーの取り付け部分も切除して金属用パテでシーリングしてメクラは完成。

 

 

 

 

かなり時間をすっ飛ばしますが、エンジンが降ります(笑)

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メクラとEWP本体を取り付け。

構造上サーモスタットレスになります。冬場はオーバークールになりそう・・・

EWPの角度に注意しないとポンプ内のエア抜きができないみたいなのでそこも注意ですね。

ちなみに手前側にのびてきてるラジエータのロアホース側が吸入側になります。

 

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思ったよりサイズの主張が激しく、すこし心配でしたが、エンジンは載るには載りました。

※ちょっとEWPのみだと水温油温がどうなるのか走ってみたかったのでオイルクーラーは一旦外してあります。

 

 

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ロアアームとのクリアランスがかなりギリだったため、

エンジン始動時やアイドリングのエンジンの揺れでロアアームにちょいちょい当たってしまう問題が発生。(写真撮り忘れた)

 

さらにEWPのポンピングトルクが強い+漏れてたエンジンオイルがロアホースに当たっててホースが弱くなってた事により、ロアホースの潰れが発生・・・

それによってポンプ負荷が増えてヒューズが飛ぶという事態に陥りましたが、ひとまずヒューズの容量をちょっと上げて自走で帰れるようにして帰宅。

 

 

ホースはせめてロアだけでも強化品が必要ですね。硬くて作業しづらいのであまり好きではありませんが・・・

ロアアームとのクリアランス確保方法も検討しなければスポーツ走行はちょっとまだ難しいかな・・・

 

そして帰宅途中の水温なんですが、

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新潟の冬の街乗り程度だと完全にオーバークールになりました。ターボの熱量でも大丈夫は大丈夫みたいです・・・が、これはやはりコントローラーが必要になりそうです。

 

 

気になるEWPの効果ですが、

街乗り+ブーストかけて直線走ったぐらいの運転でもわかるくらいエンジンが全域で回転が軽くなりました。まあポンピングロスひとつなくなったので当然ですね。

気のせいかアクセルにたいしてのツキもよくなったような感覚になりました。

他の作業でクラッチかえたりバルブスプリング変わったりしてるので明確には言えませんが、少なくとも社外ラジエーターを入れる必要は今後なさそうです。

 

 

86BRZに限らず、今後水温対策でラジエーター交換を考える時にはにEWPも検討してみてはどうでしょうか。

コントローラーいれてもトータルコスト的には良いラジエーター買うのととどっこいぐらいかなと思います。

 

 

 

今回の作業ででてきた色々な諸問題は対策できたらまた記事にでもしたい・・・です(希望)

ひとまず今回はここまで。

 

 

 

 

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