先日、Twitterでフォローさせてもらっている人が面白い実験をしていたので、自分のBRZだとどうなるんだろうと思って真似して実験してみました。
今回はリアのストロークによるトー変化の実験です。
車の構造をある程度知っている人ならわかってるとおもいますが、BRZのリアサスはストロークしていくとキャンバーとトーインが付いていきます。
バンプトーインというやつですね。
・・・が、Twitterで実験していた人がその人の86でやってみたところ、ストローク途中からトー変化が逆転し、トーアウトになっていくという結果がでていました。
正直前に同じ実験をシルビアでやっていた知り合いがいて、その時もストローク途中でバンプトーインからバンプトーアウトに変位する結果がでていました。
ただ、その実験ではどのくらいの位置からトー変化が逆転してしまうのかわからなかったので、自分のBRZでも実験することにしました。
上の写真のとおり、車高はほぼほぼノーマルです。アーム位置も純正同等です・・・が、メンバー加工によりかさ上げ、リアナックルブッシュはピロ化、トレーリングアーム位置変更、スタビレスの4点ほどノーマルとジオメトリが変わっています。
なのですべての86/BRZで同じ結果になるかといわれると微妙ですが、自分の車の特性くらい把握しておいた方がいいよねということでやっていきます。
トーの変位と一緒にショックのストロークぎりぎりまで使った場合にアームロックするのか、タイヤが天突きしてしまうのかもみたいのでスプリングを抜いた車高調を組んで、ボトルジャッキでリアナックルを下から押し上げていきます。
もしかするとストローク途中でアームロック等々起きるかもしれないので、詰んだ位置が分かるようにショックロッドに一応タイラップをしておきました。
車高調なしVerのテストも一緒にやっていたので写真がごっちゃになっていますが、伸びきりの状態からおおよそこのくらいの位置まではキャンバー変化もトー変化もあまりおきませんでした。
ラテラルリンクがほぼ水平ぐらい、タイヤをつけてみるとほぼ接地状態くらいの車高からトー変化とキャンバー変化が増えていくようです。
ほぼショックのフルストロークまできました。
BLITZの車高調のストロークは95mmなので保護用のバンプラバー分を考慮すると90mmくらいでしょうか。
ここまでのトー変化を観察していましたが、自分のBRZはバンプトーアウトに変わることはありませんでした。
おそらくジオメトリの違いなんだと思います。自分のはメンバーやらナックルやらを元に戻すのが大変なので実験しませんが、ノーマルがどうなるのか気になりますね・・・
だれか人柱お願いしたいです(笑)
フルストロークとほぼ同時に、アームもロック直前まできてました。
自分の車で言えば、純正車高で使っている分ならブリッツのショックをフルストロークまで常用しなければアームロックすることはなさそうです。
現実的には、バンプラバーがいるストロークのエリアなのでほぼほぼ起こりえないですね。
ショック詰み、アームロックとほぼ同時にタイヤも天突き直前まで来ていました。
特別狙ったわけではないんですが、壊れるときは3か所同時にイきますねこれは(笑)
ここまで使わない様にしましょう。
このタイヤがフェンダーにちょいカブリ程度で自分のBRZは色々詰んでしまうということがわかりました。
ノーマルメンバーであれば自分のよりはメンバーがフレームから離れるのでもっとアームの可動域が広がってもっとタイヤを入れられそう・・・ですが、今度はきっとドライブシャフトの角度がしんどくなってきてそっちで壊れそうです。
もしかするとノーマルメンバーもしくはカラー付きの状態で、自分の実験より上の方までアームをストロークさせていくとバンプトーアウトになっていく・・・のかもしれません。
実験できないのでわかりませんが・・・
個人的にはやっぱりあんまり車高下げて乗る車じゃないよなあ・・・と思っています。
実験後まとめ
・自分のBRZの場合だとフルストロークまでバンプトーインだった
・ジオメトリとストローク次第ではトー変化が逆転する可能性アリ
・ノーマル車高から詰みまでのショックストロークはおよそ90mm弱
・アームはアッパーアームがフレームに当たって詰みになる
この4つが今回の実験で分かった事ですね。
かなり重要な事が分かった気がするので、炎天下で熱中症気味になりながら実験した甲斐がありました(笑)
最初に言ったとおり、ノーマルのBRZではないので他人が参考にしきれない感じがありますが、ストロークなんかは使えるデータなんじゃないかなと思います。多少なりともみなさんの車づくりの参考になれば幸いです。
おわり