さて先日の記事で予告した通り、今回からまた新しい事を始めてみたいと思います。
以前に投げたBRZの逆関節対策ですが、職が変わって金属加工のしきいが下がったので改めて対策を講じてみることにしました。
シルビアとか4枚系がやってるステアリングラックの前出し加工です。
事前に現車でどのくらいオフセットできそうなのか測ってきました。
干渉するとすればロアアームの付け根なのでロアアームとタイロッドの距離を計測。
大体30mmくらい離れているので、マージンとっても25mmはいけそうでした。
・・・が、25mmオフセットさせるとなると、メンバーのメインフレームの大部分を窪ませないといけなくって加工が大変そうで、ギアボックスがメンバーにピッタリ沿うような形になる15mmオフセットで作ることにしました。
ちょっと少な目かもしれませんが、それでも逆関節発生までのキャパはかなり広がるはずです。
切削、溶接とかなりの熱をかるので歪みの心配があるのと、まっすぐきっちり15mmオフセットをしないとギアボックスがまともにつかないので今回は治具を作って加工することにしました。
そこらへんに転がっていた廃材を再利用します。
治具仮組み。
自分のお昼休み1週間分と引き換えに完成しました。
いよいよメンバーをバラしていきます。
1枚剥がすのでもかなりの手間でした。
外板とネジ部の剥がしが済んだら作っておいた治具取り付けです。
取り付けネジや15mmオフセット位置出し用のカラーなんかはモノタロウとミスミを駆使して調達しました。DIYの強い味方ですね。
ネジ部にスパッタが噛んだり熱をかけすぎてネジがゆがむと使い物にならなくなることをナックルストッパーを作った時に経験したのでギアボックスが刺さる部分にはネジを差して養生しながら溶接します。
ネジ部がくっついたところでこの日は終了にしました。
あとは剥がした外板を15mmオフセットしたギアボックスに当たらない様に加工して復元溶接して完成なんですが、これがまた難しい・・・
きっと無事に完成しても二度と作らないでしょうね(笑)
動画も撮ったのでぜひ見てあげてください。
大体8倍速かけてるんですが、それだけ外板剥がすのが大変でした。
板加工は撮影外で終わらそうとおもっていたんですがなんだかその後の撮れ高が少なさそうなので板加工も片側分だけ撮るかも・・・?
続きは次回。