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整備士くずれの日々徒然

【86/BRZ】ステアリングギヤボックスの歯の切り増しを試みる。~分解編~

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年始のあいさつでちょっと話をしていた「ステアリングギヤボックスの歯の切り増しができたらしたい」っていう件ですが、ひとまずギヤボックスの分解に成功?しました。

 

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ラック単体にすることができたので、次はうまいこと歯の切り増しができないかどうか検討しよう・・・という段階です。

とりあえず一歩すすみましたね。ここまで来るのにも2,3か月悩まされました・・・

86/BRZはEPSなので、ギヤボックス自体にオイルが入っているわけではないので構造は比較的簡単なのですが、ピニオンを外すための工具がない・・・というところからのスタートでした。

写真は撮っていませんが、ピニオン部分はオイルシール?ダストブーツ?を外した奥に大変34mmの六角が彫られたネジでベアリングとピニオンが締め付けられています。

 

この「34mm」かつ中空の六角っていうのが曲者で、市販の工具では存在しません。まあ当然ですよね。

ないものは作ればいいじゃん!ということで、対辺34mmの六角棒を穴あけすればいいかな?と思ったんですが、モノタロウやミスミで調べても対辺34mmの六角棒は出てきませんでした。

多分規格が32.35っていう刻みでしかないのでしょうね。

 

 

ならもう34mmの六角棒を作るところから専用の工具を作ってしまおうということで、

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ミスミで対辺35mmの六角棒を買い・・・

 

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旋盤で穴をあけ・・・

 

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適当に切削して大体対辺34mmの六角を作り、適当な棒を溶接してSSTを作成しました。

写真では処理前ですが、この後雑に焼き入れ処理を施して硬度を上げています。

 

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取り外しイメージはこんな感じです。実際はギヤボックス本体をバイスに挟んで固定して緩めました。

案外手作り工具でも機能してくれて、冒頭の写真の状態になりました。

 

あとはどうギヤの歯切りをするか?という課題ですが、今のところは放電加工という手法を検討しています。

うまくいけば前に作ったワンオフメンバーも活きてくるし、86/BRZの切れ角の限界を超えることが出来るようになります。めざせケツ進入!

 

今回はここまで。進捗あったらまた書きます!

 

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