少し前の話ですが、ワンオフでフロントのアッパーマウントプレートを作ってもらいました。
次のステップとして6山増えたラックを十分に活かしつつ切れ角を稼げるナックルを作ろうと思っていて、このプレートもその一環で作ることになりました。
流行り?とは真逆でそのまま組むとピロの位置が8mm前進してキャスターが減る代物です。
ナックルを作るにあたって、86BRZの不満点でもあるセルフステアの弱さをナックル側で解決できないかな?と思って、キャスターを増やさないでキャスタートレールのみを増やすためにロアアームのボールジョイント取付穴の位置を変更する事にしました。
セルフほしいならアッパーマウントなりロアアームなりでキャスターを増やしてしまえば話は早いのですが、
キャスターを増やす→切れた先での対地キャンバーがポジりすぎる→直進状態でのネガティブキャンバーを増やさないといけない→フロントアンダーが出やすいのでタイヤを太くしないといけない→86BRZは太いタイヤが履けない
…という、苦しい展開になってしまい、シルビア系にアドバンテージのある作り方になってしまうので、逆?の発想でキャスターが無いままセルフを増やしてみてはどうかといった試みです。
とはいえ似たような事は既に海外系のアングルキットがやっている事なので、ただそれを純正形状で再現しようとしているだけです。
そんな訳でナックル加工でアッパーマウントとロアアームのボールが形成する線からスピンドルの位置を下げて、そのままだとタイヤが後ろに下がってしまうので補正としてアッパーマウントとロアアームで下げた分前に出す…という流れでできたアッパーマウントです。
8mmというのはBRZの純正キャスター角5.5度から7度程度にした場合のキャスタートレールの差を計算したものです。
当然次はロアアームを作らなければなりません。
自分だけのアングルキットまでの道のりは長い…