先日完成した設計用の可変ナックルですが、無事取り付けることができました。
ここから本格的なナックル制作の始まりです。
可変ナックルを使った寸法出しの手順は、
- ショート率とアッカーマン比を決める
- トーを合わせる
- 逆関節、干渉がないかチェック
- 測定
の4つを繰り返して、狙いたい切れ角とアッカーマン特性が出るタイロッド位置を探っていきます。
これがまた非常に手間がかかる作業で・・・・
ひとまず初日は今ついているナックルと、ノーマルナックル相当の位置で切れ角と左右差を測定しました。
前回のお試し測定はアライメント調整前の末切りだけ測定しましたが、今回は使いたいキャンバーとトーに合わせておきました。
さらにアッカーマンの特性を分析して本番ナックルの設計に活かしたいので、ハンドル位置で直進から90度ずつ切れ角を測定しました。
純正ナックルの切れ角データです。
若干ぶれてて見えづらいのですが、ハンドルの末切り位置が半周近く増えると純正ナックルでも外向きは50度近く切れることがわかりました。
内向きは40度ちょっとですね。なかなかにアッカーマンが効いてると思います。
しかしながら、この状態で僕が使っているガレクリナックルVer1のカタログスペックに並ぶ切れ角が出てしまっているので、この左右差だけ調整したノーマル風ナックル+片側3山増しラックの構成もアリなのではないかなと思ってしまいました。
かなり大変な作業ではあるのですが、なかなか面白い作業です。
本命の寸法が出てくるまでに、こういうのもアリだな・・・みたいな寸法がでてきてしまいそうで、無駄な引き出しばっかり増えそうです。
はてさていつ次のステップに進めるのか?
作業は続く・・・