HKSの車高調がご臨終になったことにより、急遽再登板となったラルグスとブリッツですが、順調に分解作業がすすんでいます。
今回はリアはブリッツとラルグスのニコイチで大幅な仕様変更、フロントもオイルやガス圧が変わったりするので、前後ともバルブシムまで組み直しをして減衰特性の変更を行う事にしました。
行う事にしましたとか言ってますが、もちろん僕は今までそんな事をした事は無いので初の試みです。
おかげ?で、今まで良くわかんないからいいやと考えてこなかったショックの構造とバルブシムの組みについて勉強することになりました…大変だった…
そしてまだよくわかってないという(笑)
シムを組み替える為に現状把握をします。
前後のメインピストンとサブタンク内のバルブを分解して、シムの組みを確認します。
上の画像はサブタンク内のニードルとバルブシムです。
通常?サブタンクに減衰調整機能があるタイプはバンプ側のみの1wayなはずなのですが、ラルグスのサブタンクはなぜかリバウンド側のオリフィスとバルブシムが入っていました…謎すぎる。
そしてサブタンク4箇所中の1箇所だけ他とシムの組みが違ってて、同じ厚さのシムが2枚入ってました…
このあたりはMade in台湾クオリティなのでしょうか。
ともかく、ここはリバウンドはきいてほしくないので、できるだけシムを抜いて、バンプ側はオイル交換で粘度が下がって減衰力も弱くなる分シムを盛ります。
ラルグスRSのフロントです。
ピストンはおそらくバンプ/リバウンド共にリニア特性の様です。
シムの組みはバンプがディグレッシブ風?リバウンドはみっちりリニア風?に組まれています。
よく見る減衰特性のグラフは、大体が低速〜中速で一気に減衰力が立ち上がって、高速はほぼ横ばいというディグレッシブ特性が多いと思うのですが、この組みだとリバウンドがかなりリニア特性になっていそうです。
サブタンク側にもシムがあったので、結局の特性はどうなっているかは定かでないですが…
これは両者ともディグレッシブ風にシムを組み直して、オイル交換分とサブタンクのリバウンドを弱くした分、リバウンドを盛ります。
ラルグスRSのリアとブリッツのリアの比較です。
比較的シムが細かく入っているほうがラルグスのRSです。
ピストンは両者ともリニア/リニア特性のようです。
パッと見、ブリッツの3つ穴オリフィスピストンのほうが流量多い様な印象ですが、細かく計算するとラルグスの4つ穴のほうが流量は多そうです。
ピストン径はラルグスのほうが直径2mmほど大きいのでピストンの流用は不可です。
シムの組みは両者両方向ともリニア/リニア?
フロントバンプのディグレッシブ風はどこへ行ったのか…
リアもフロントと同じ方針でシムを組み、かつブリッツのシリンダー径はラルグスRSよりも細いため、シャフト径同一でシリンダー容積が減った場合はピストン上下室の圧力差をより強くしないと減衰力が出ない(らしい)ので、それも加味してシムを組みます。
そんな感じでシム組みは決まったので、隙間時間でぼちぼち組み上げて行こうと思います。
果たして無事に走れるのか…