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整備士くずれの日々徒然

強化レリーズベアリングとの適合について【鍛造強化レリーズフォーク】


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僕がプロデュースしたレリーズフォークを購入してくれた方からSNSで連絡がありました。

86BRZはレリーズベアリングも強化品がでているのですが、その際に使用するベアリングアダプターの形状によっては鍛造フォークが取り付けできないといった内容でした。

 

対象となるのはフォークがつく側の内径部分に上記画像のようなリブが付く仕様のものです。


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鍛造時の離型性を確保する為に、又部分の断面には僅かな傾斜が付けられています。

外側は純正ベアリングを元に寸法基準を設けたのですが、内側は離型性に有利な傾斜設定にしていました。

そのため内側寸法が純正品よりも狭く(又部分1本ずつの幅が広い)、片側で3mmほどワイドになっています。

そういった都合で、純正フォークの形状を元に設計されたリブ付きのベアリングアダプターには対応できません。

逆に言うとリブさえなければベアリングとの接触面積が増えるので、ベアリング側の接触面の疲労は防げます。

純正ベアリングとは相性が良いと言えます。

 

しかし、強化フォークを買ってくれる方はベアリングも強化したくなるでしょうし、その気持ちは当然ですし、僕もそうです。

 


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そんなわけで、強化ベアリングを使用する方には個別で加工対応をすることにしました。

 

クラッチの交換のタイミングで導入される際には、クラッチ側のベアリングの仕様をご確認下さい。

世代の新しいクラッチキットや、トルク容量の大きいキットには専用の強化ベアリングが付属されている事が多いようです。

 

対策加工についてですが、カチオンされた物の再カチオンは大変なので、該当部位を切削加工した後、簡易塗装での仕上げになります。

※特注対応扱いとなり、追加料金がかかります。

 


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強度検討までして、説明書に加工すんなって書いておいて加工するのかよ!って思うかもしれませんが、応力解析をした結果、該当部位の加工による強度低下は無い見通しです。

 

幅広く色んな方に使っていただきたいと思っていますので是非ご検討下さい。

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