製作していたワンオフナックルがようやく完成しました。
連休があると作業の進みも早いですね。
カラーリングは使用する車両のカラーに合わせてみました。
油圧化のせいでバックプレートの取り付け部分まで切り落とさないといけなくなった今回ですが、SAIも意識しつつ必要なキャンバーを確保するためにストラットの取り付け穴の位置も移動させました。
溶接で埋めた所も加工できる放電加工は便利ですね。
思惑としてはアッパーは加工したもので全おこしして30mm外出し、ロアアーム側で50mm延長とキャスター増しにしてSAIは17度半程度にしつつ、ナックルと合わせてキャンバーは約7度程度にします。
切れ角自体はアッパーピロの限界に合わせて55度―51度の設定にして、ある程度アッカーマンを残してあります。
参考にしたのは案件の絡みで寸法を測れた86のwisefabと近代のナックルをつけたシルビア系のアライメントデータです。
どちらにしろ、どうも86の定番となっているようなSAIが20度近くまで大きくなる様なセッティングを嫌っている傾向があるみたいなので、純正形状ナックルで再現できればもっと乗りやすいものができるかなぁという実験です。
そもそも86系はSAIがノーマルから高めなので、今後86系のナックルが進化するとすればローSAIハイキャンバーを実現するものだったり、広角ピロアッパーと5、60mm延長したロアアームで60度近い切れ角を実現させたナックルなのかなあと思います。
あとは梱包したら依頼主に送り返して、試走で割れない事を祈るだけです。