最近つかってなかったラルグスの別タンなんですが、今後使うか?いやもう使わないなと思ったので非分解と言われているショックを分解してみることにしました。
あわよくばオイルを入れ直して、ガスを入れてメンテナンス可能な状態にしたいと思っています。
正直素人が組みなおしたダンパーが良い走りするとは全く思っていませんが、まずはやってみたら色々見えてくる気がするし、ネタにもなるので(笑)
序盤からバラバラになってる写真が上がっていますが、どうやって分解したかは例によって動画を参照してください。
さて、分解してみた感想なんですが・・・
とりあえずガスを抜く
ガスを抜かない事には始まらないのでガス抜きは必須です。ラルグスのブログを見る限りでは、別タンクの上の部分にあったイモネジを外した穴からガスを充てんしているようなんですが、抜く術が分からない・・・ということで僕はそこをドリルで穴開けしました。
充填するときはタイヤ用のエアバルブを組んで充填するのをみんカラ等々で見かけたので真似をしてみようと思います。
ガス圧の低下が激しくて1年で調子落とすショックを知っているので、ガス圧を自分で管理できるようになるだけでも車高調のコンディションが安定しそうですね。
基本はハンマーでたたく
アッパーマウントなんかはナットを外さないと取れないんですが、ショック本体のメクラ関係は大体ハンマーでたたくとメクラ自体がショックの中に入って、止めになっていたCリングがとれるようになるっていう構造でした。
そんなノリで外れなかったところがショックロッドのダストシール部分なんですが、Twitterでこの写真をあげたらまさかのガチプロの方からアドバイスをいただきました。
本職の方にアドバイスもらえるのはありがたさもあり、恐縮でもあります。
こっちは遊びで他人様の領分に足突っ込んでいるわけなので・・
リングナットになっていたらしく、アドバイスどおり丸穴にハンドグラインダーの真ん中を締めたりするときに使うピンレンチを差して回したら外れました。
・・・・といいたいところなんですが、めちゃくちゃネジが固くて600円で買ってきたピンレンチが負けちゃったので、結局パイプレンチをかませて無理やり回して外しました(笑)
おそらくオイルを充てんする時にここでエア抜きをしないといけなくなりそうなので、無事に外せてよかったです。
オイルシールも部品とれるなら替えてあげたいところですね・・・ピストンやメクラに使っているOリングもそうなんですが、適合品を探すのが非常に大変そうです。
正直今回はお試しなのでシール関係はそのまま行こうかと思っています。
上手く組めたらもう一回分解する予定なので、シール関係の調査はその時かな。
他に外せなかったのは別タンクのボディとメインシャフトのニードルバルブ。
別タンクはもうきっとこれこそ圧入っぽいんですが、シャフトのニードルバルブはナットが付いているので外せそうなんですが、なぜか緩まない・・・
色々やってるうちにニードルバルブ壊しそうな気がしてきたのであきらめました。分解したところでニードル替えるわけでもありませんので。
意外とオイルが少ない
別タンでもオイル総量は150mlちょっとでした。
多少漏らした部分もあるので実際はもうちょっと多いとおもいますが、200mlは無いと思います。
思いの外少ないなという印象でした。もっとびっちり入っているものだと・・・
これならよく車高調のメーカーサイトで謳っている温度による減衰力云々っていうのも多少納得できますね。これだけしか入ってないオイルがバルブで擦れるんだもの。
はじめてダンパーオイルを見たので正直良し悪しはつかないんですが、あからさまに色も相当汚い感じがするのでオイルは是非とも交換したいところ。
バルブシムもニードルバルブも仕様変更できないのでそのまま組みますが、オイル交換とガス圧調整だけでも分解前より具合よくなりそうな気がしますね。気がするだけですけど。
問題はオイルとして何を使うか。
もともと一般的には非分解とされている車高調のダンパーオイルなんて当然一般販売してないので、似たようなオイルを探して入れることになるんですが、もともと入っていたオイルの粘度も不明となると見当がつきません。
よく代用されているのはバイクのフォークオイルみたいなので、フォークオイルを使おうかと考えているのですが、粘度をどうするかという問題が残ります。
みんカラあたりを見ていると大体が粘度を上げる傾向があるみたいなんですが、イタズラに粘度をあげるのは実は地雷なのでは?と考えています。
メインピストンが動いてニードルバルブやバルブシムの間をオイルが通過する時の抵抗で減衰力というのは発生するものですよね。
バンプストロークを考えた場合、ガス封入式だとオイルの抵抗が大きすぎるとガス室を圧縮するのに必要な力の方が小さくなってしまった場合ガス室だけが圧縮されてメインピストンが動き、オイルの移動量は少なくなります。
ということは減衰力自体は発生していないという事。
ガス室が空気バネになっているから反力はあるはずですけどね。
これを防ぐにはガス室の圧力を上げてあげればいいのだけれど、そうするとそもそもピストンが動くための力が大きくなる→ストロークするまでのフリクションが大きい→突き上げになるという悪い循環が始まります・・・多分。
内圧が上がるせいでシールの負荷も大きくなりそうです。
なので、今現在減衰ダイヤルをMAXで使っていたり、ニードルバルブとバルブシムの設定で減衰力の特性を変更できない限りはいたずらにオイル粘度を上げる必要はないのではないかな?というのが今のところの僕の持論です。
なるべくサラサラなオイルを使ってあげて、リバウンド時のガス室負圧化やオイルのキャビテーションが起きない範囲でできるだけガス圧をさげて、減衰力を出したい場合はニードルとシムで詰めた方が良いショックが出来上がりそうです。
話が長くなりましたが、オイルはできるだけ低粘度のフォークオイルを使用予定です。
すでに色々調達を始めているわけなんですが、オイルは数週間待たないと発送されないようなので組み上げ作業はオイルが来るまで中断です。
自室がごちゃごちゃしてるので早く組んでしまいたい(笑)