D^3Create

整備士くずれの日々徒然

【単筒正立】車高調のオイル交換をしてみた~前編~【BLITZ】

f:id:d_n113:20201025224217p:plain


以前にラルグスの別タン車高調を分解して、オイル交換をしてみたんですが、

やっぱりよくある単筒正立でやっておいた方がいいかなって思ったので、思いきって現役で使っているBLITZの車高調も分解してみました。

個人的にはあまりオススメしませんが、どうしてもやってみたい!っていう方の為に自分なりの手順を残しておきます。参考までにどうぞ。

※高圧部品を取り扱う作業になります。怪我等に注意してください。何が起きても当方では責任負いません。

目次

 

 

はじめに

f:id:d_n113:20200612072403j:plain

今回BLITZの車高調を分解するにあたって、考えていることがいくつかあります。

・再整備可能にする

分解できれば組み立てはできるのですが、問題は封入ガスです。専用設備があるわけではないのである程度用意にガス圧のチェックと補充ができるようにします。

・ハイレート対応にする

BLITZのリアのツルシレートは4kで僕が使っているのは大体8k前後です。そうすると減衰ダイヤルをきつめにしてあげないとなんですが、どうも突き上げ感が強くて街乗りがしんどい状況です。

基本減衰力の特性変更はリバルブで行うべきだと思うんですが、個人では不可能なのでガス圧を調整してバンプ側のフリクションを減らし、減衰ダイヤルを高めに使ってもバンプ側がきつくなりすぎない様にしたいと思います。

・温度変化に強いショックにする

BLITZのショックを使って感じていたんですが、気温が15度以上とそれ以下で減衰の出方がかなり変わります。また、走行時間が伸びてくると減衰力が変わってくる感じがしてるので、温度による粘度変化の少ないオイルを使って温度変化につよいショックにしたいです。

 

車高調を分解しつつ、ガスを抜く

f:id:d_n113:20201025224624p:plain


アッパーマウントやスプリング等々を外しながら、ロアブラケットが付いているうちにパイプレンチとピンレンチを使ってショックの上蓋を緩めておきます。

ピンレンチは可変式のやつで、大体600円くらいです。

ここでは緩めるだけでいいです。

完全に外すと内圧でオイルシールが飛び出す可能性があるので注意

 

 

 

ショック単体にして、ガスを抜く

f:id:d_n113:20201025225215p:plain

ショック下に六角のメクラネジがあるので外すと、ガスの充てん口があります。

ボールの空気入れ口と同じ構造になっているんですが、ここは加工してしまうので適当に針でもタッピングでも刺してガスを抜きます。

ガスは窒素ガスなので引火等々はしませんので安心してください。

この後この下の蓋もはずさないといけないんですが、持ち手がないと面倒なので僕はタッピングビスをブチ込みます。

 

 

フタを外す

ガスが抜けたらフタをハンマーでたたき込むと奥に引っ込むので、中でひっかかっているCリングをとって蓋を引っ張り出します。

f:id:d_n113:20201025225854p:plain

金属なので変形はしませんが、プラハンがあればプラハンで叩いた方が良いかも

 

f:id:d_n113:20201025225935p:plain

Cリングをとったら、今度は蓋を引っ張る

 

 

エア充填口の加工をしてしまう

蓋がとれたら穴をあけて、ネジ式のエアバルブを生やします。タイヤホイール等で使うやつです。

f:id:d_n113:20201025230222p:plain

ドリルが必要になるので用意しましょう。

シールが不安な場合はボンド等も使用しておくと安心です。

ボンドの効果時間をある程度とりたいのでこの加工は早めのこの段階でしてしまった方が楽です。

 

ショック上蓋を外す

f:id:d_n113:20201025230443p:plain

ガスがぬけているので、ここで緩めていたショックの上蓋を外します。

 

 

オイルシールケースを外す

f:id:d_n113:20201025230627p:plain

蓋が外れるとオイルシールが組み込まれているケースが見えるので、下の蓋同様、ケースを押し込むとショックの中に入っていきます。

中に入っているCリングがみえるので外します。

Cリングが外れたら、ロッドを引っ張ってやるとメインピストンごとオイルシールケースも取れてきます。

f:id:d_n113:20201025230857p:plain

 

オイルを抜く

ピストン・ロッドを抜いたら適当なところに置いておいて、ショックの中のオイルを抜きます。

f:id:d_n113:20201025224217p:plain

f:id:d_n113:20201025231058j:plain

オイルバット(パーツトレー)やメスシリンダーがあると油量を測ったりして新品のオイルがどれだけ必要になるか把握できるので便利です。

意外とメスシリンダーって店舗で探すとなかなか見つからなくて大変なので、あらかじめ通販とかで買っておいた方がストレスないです。

僕は一応容量500mlの物を買いましたが、もう一回り小さめでもよかったかも?

 

ながくなってしまったので一度切ります。

後編はこちら

 

www.radblack.work

 

 

 

お知らせ

パーツレビューをはじめました。実験資料・考察のカテゴリから見ることが出来ます。

 

バナーをクリックすると選択したジャンルに飛びます

車高調セッティング、ツインスプリング、EWP化のまとめなどはこちら

f:id:d_n113:20200909214300j:plain

 

パーツレビュー、その他実験資料などはこち 

f:id:d_n113:20200909214634j:plain

 

 日々の日記はこちら

f:id:d_n113:20200909214812j:plain

 

Youtubeチャンネル開設しました!

f:id:d_n113:20200929203652p:plain

 

新着記事