預かっている有名車高調の修理が少しずつ進んできました。
破損していた樹脂製のリバウンドストッパー?は似たような形のものを3DCADにて設計し、ウレタン系のフィラメントを使用して3Dプリンタで製作します。
リバウンド側の伸び切り時に作用する部品の様で、その筋の方によるとこの手のダンパーはバネのプリロードをあまりかけてはいけないダンパーとのことです。
注意が必要ですね。
シム組みも用途をイメージしてほんの少しだけ変えました。
ガス圧も変える予定なので、良いのか悪いのか、本来の性能からはかけ離れたダンパーになりそうです。
オイルは自分のダンパーにも使用しているシルコリンの2.5wtを使用します。
元のオイルと粘度がそんなに変わらない感じがします。
従来の車高調とはちょっと一味違うをウリにしていた車高調のポイントはこのあたりにあるのかもしれません。
オイルシールの手配も済んだのでひとまず仮組みした所、それなりに動作は復旧しました。
まだガスの封入治具の作り込みが甘くて狙ったガス圧まで充填できていないので、治具を作り込んでガス圧を揃えつつ、できるだけ減衰力の左右差がでない様に組みの精度も追い込んで行けば完成です。
治具の一部にワンオフ部品が必要になり、納期が暫くかかるとの事なので完成はもう少し先になりそうです。
早く持ち主に返してあげたいですね。
暖かくなる前に終わらせたいです。